Notice: wp_enqueue_script が誤って呼び出されました。スクリプトおよびスタイルは wp_enqueue_scriptsadmin_enqueue_scriptsinit フック以降のみに登録・キュー追加できます。 詳細は WordPress のデバッグをご覧ください。 (このメッセージはバージョン 3.3 で追加されました) in /home/hamaro/www/reviewblog/wp-includes/functions.php on line 3587
30歳のエンジニアが読むべきリーダーシップの本「マネジメントの正体」

30歳のエンジニアが読むべきリーダーシップの本「マネジメントの正体」

30歳にもなると、職場でのポジションも変わってくる。

今までは明らかに一兵卒であり、使われる身だった。だから、表向きは上司の言うことを聞きつつも、内心では会社組織というものに対して強烈なアンチスピリットを持っていたものだ。同僚の痛みを感じ、会社の無情さを嘆く。そういう人間的な心理に基づいた、自分に正直な働き方でも十分に通用してきた。

ところが30ともなるとそうはいかなくなる。いままで「後輩」と読んでいた同僚たちが、「部下的ポジション」になるのだ。上司から、あからさまに「部下として使え」と言われる場合もある。そうなると、今まのでように単なる一兵卒的な心持ちで仕事をすることが出来なくなってしまう。他者にどのように接し、どのように扱い、成果をあげさせるか。そういう冷静な視点がより必要になってくるのだ。

世の中にはリーダーシップに関するが溢れている。しかし退屈で興ざめてしまう物が多く、どれも読む気がしない。

退屈なリーダーシップの本の具体例として、ピーター・ドラッカーの「マネジメント」が挙げられる。なぜあの本があそこまで退屈なのか分かるだろうか。私の考えでは、それはひとえに著者が文系であるからである。文系のモノ書きというのは、本質を見つめながらもそれをダイレクトに表現しようとは決してしない。遠まわしに、遠慮がちに、オブラートに包みながら表現する。

例えば「2と3の公倍数」について論述する場合、文系の著者は「身近なところで24。あるいは54、ときには666」などと長ったらしく書く。一方で理系の著者は「6の倍数全てが該当する」と本質を一言で論述する。

文系のモノ書きが婉曲的な表現に美しさを見出すのに対し、理系のエンジニアは物理の公式のように不要なものを削ぎ落した状態を好む。我々は、冗長な文章をただの駄文とみなし、本質を短く必要最低限の言葉で書かれた文章を高く評価するのだ。特にリーダーシップやマネジメントのような抽象的な概念は、明確に表現してもらわないとその本質が見えにくくなってしまうだろうから、なおさらだろう。

そういう意味で、「マネジメントの正体」は極めて理系的な視点から書かれたリーダシップ・マネジメントを題材とする良書である。30歳前後の若い管理職候補者が職場で良きリーダーとして活躍するためのノウハウが、極めて簡潔に、そして具体的に列挙されている。遠まわしな表現は一切無いため、読んでいて退屈することはなく、むしろ痛快なくらいだった。

著者はアメリカ人であり「外国の社会でも成り立つ考えかどうかは分からない」と述べているが、どれもが日本でも役に立ちそうな内容ばかりだった。和訳も読みやすく、最後まで楽める。今回の本は実際の仕事にも活かせそうだ。

結構古い本なので、Amazonではタダ同然で手に入れることが出来る。30前後の理系エンジニアに、是非読んでほしい一冊だ。

 

マネジメントの正体―組織マネジメントを成功させる63の「人の活かし方」
スティーブン・P. ロビンズ
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 305819
This entry was posted in and tagged , , , , , , . Bookmark the permalink. Post a comment or leave a trackback: Trackback URL.

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *

*
*

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>